ありがとう!小田和正さん ~ これからも小田さんの思いを大切に
30年ぶりに聞く歌声
エンコーレって何?
グッズ売り場やトイレの長い列を「忍」の1字で耐えたわたしたち。
それが安心という文字に変わり、ようやくライブ会場に入場。
チケットに書かれた席を探し当て、席に座ったとたん、どっと疲れが出た。
これからが本番なのに・・・。
正面の大型モニターをはじめ、会場内のいたるところにある「エンコーレ」と読める文字?
「『エンコーレ』ってどういう意味?」とわたしが言うと、タイミングよく場内アナウンスの声。
「本日は、カズマサ・オダ・ツアー2018『アンコール』にご来場くださいまして・・・」
「なーんだ、『アンコール』って読むのかあ」と自分の語学力のなさを再認識。
お久しぶりです
でも、そんなことは、今日のライブには関係ない。
今日は久しぶりに小田和正さんの生歌が聞ける。
5人組だったオフコース時代の小田さんを見たとき以来だ。
当時のオフコースは、ヒット曲を次々と出していた人気グループ。
今はもう建て替えられた「宮崎市民会館」で、ときには派手に、ときにはしっとりと歌を聞かせてくれた。
もう30年以上前のことになる。
元気いっぱいのライブ
いよいよ開演
ソロ活動を始めた小田さんは、テレビの出演回数も増え、またライブのDVDも発売している。
わたしは、小田さんの出演するテレビ番組は、歌番組もドキュメンタリーもほとんど欠かさず見てきた。
たまにDVDも見ているので、今日は不思議と「久しぶり感」があまりない。
でも、開演予定時刻が迫り、場内の雰囲気がライブ会場らしくなったことで、わたしも落ち着きがなくなってきた。
開演予定時刻の午後5時を少し過ぎたあたりで、小田さんやサポートメンバーが登場。
会場内は、拍手と声援が入り混じって、大いに盛り上がってきた。
フジテレビの朝の情報番組めざましテレビのテーマソング「会いに行く」のイントロが流れると、すぐに会場内に手拍子の連鎖が広がった。
いよいよ、待ちに待ったライブの始まりである。
誕生日おめでとう
会場のみなさんは、イントロで曲名がわかるらしく、曲が始まるごとに立ち上がったり座ったり、手拍子をしたり静かに聞き入ったり・・・。
まさに小田さんとファンが一体となってライブが進行していく。
客席から「小田さん、お誕生日おめでとう」の声。
会場は大きな拍手で包まれた。
9月20日で71歳になった小田さん。
そのことを感じさせない、変わらない歌声。
アップテンポな曲では、ステージ前の花道を動き回りながら歌い、ときにはフロアに下りて、ファンにマイクを向ける。
そして、間奏の途中では、「ありがとう」と言いながら、ファンの声援に両手をあげてこたえる。
ステージからかなり遠い自分たちの席のすぐ近くまで来たときは、「こちらこそありがとう」と小田さんに向かって思いっきり手を振った。
心の奥にある思いがあふれて
いろいろな顔が浮かぶ
「さよならは言わない」のピアノ弾き語りは、その歌声やピアノと弦楽器の絶妙な組み合わせに鳥肌がたった。
この曲が、テレビドラマ「トライアングル」の主題歌だったせいか、主演した江口洋介さんの顔が浮かんだ。
「今日もどこかで」(2008年めざましテレビのテーマソング)は、立ち上がって一緒に歌った。
わたしの連れは、後で、「大塚さんのことを思い出しながら歌った」と言った。
大塚さんとは、めざましテレビのキャスターで現在療養中の大塚範一(おおつか・のりかず)アナウンサーのことだ。
余談になるが、連れは、「YES YES YES」の中で、女性が小さな声で何か言う歌詞?(聞き取りづらいパート)があるが、そこもしっかりと大きな声で歌ったらしい。
小田さんが、その歌詞のすぐ後で、「もっと大きな声で 聞こえない 聞こえない Woo・・・」と歌うことを知っているのに。
もう、好きにしてください・・・。
自分の過去、現在、未来を思う
数年前、テレビ番組「カバーズ」で、平原綾香さんが小田さんの「たしかなこと」を歌ったときのこと。
そのとき、番組MCの一人だった夏菜さんが、「家族のことを思い出しちゃって・・・歌を聞いて泣いたのは初めて・・・」と言って涙を流したことがある。
本人は、そんな気持ちで曲を作っていないと思うが、小田さんの作る曲は、聞く人の心の奥深くにあるさまざまな思いを引き出してくれる。
自分の生きてきた過去、現在、そして未来。
「出会ったものすべて、出会うであろうすべて」の姿、形、香り、音、手触りなどを思い起こさせてくれる。
小田さん本人の歌声を直接聞き、そのような思いを強くした今日のライブだった。
小田さんへ伝えたいこと
アンコールでは、オフコース時代の大ヒット曲「さよなら」を歌ってくれた。
稲葉さんのギターやサポートメンバーのコーラスも最高だった。
もう大満足。
小田さん、見たでしょう。
小田さんの最初のMCで、「今日、初めて生で小田を見るという人?」と客席に問いかけ、ものすごい数の手が挙がったこと。
そして、苦笑しながら言いましたよね。
「えーっ、こんなにいるのかあ」
そうですよ。
小田さんの歌を聞きたい人は、全国各地にまだまだ数え切れないくらいいるのです。
でも、決して無理はしないでください。
小田さんが思うまま、小田さんの気のすむまで、曲を作り、歌ってください。
わたしは、それでいいと思います。
小田さん、今日はありがとうございました。
このブログの名前 “だいじょうぶ ドットコム”は、小田さんの曲から生まれたものです。
その話は、いつかこのブログで。