2つの「アメリカの歌」/ ポール・サイモン ~ 時代を映す
今日は、わたしの思い出の曲の中から、ポール・サイモン(Paul Simon)の「アメリカの歌」について話します。
この曲は、はるか昔、カセットテープに録音していたことがあります。
曲の最後に拍手が聞こえていたので、ライブだったと記憶しています。
名前を聞いたことがありますか
若いみなさんは、「サイモンとガーファンクル」(Simon & Garfunkel)という名前を聞いたことがありますか?
ポール・サイモンとアート・ガーファンクルのフォーク(ロック)・デュオです。
1960年代後半に活躍、1967年公開の映画『卒業』の挿入歌「サウンド・オブ・サイレンス」(The Sound of Silence)、1970年に大ヒットした「明日に架ける橋」(Bridge Over Troubled Water)などで、世界的に有名になりました。
1970年以降、2人はソロ活動を始めるのですが、その後も何度か再結成コンサートを行い、ファンを喜ばせています。
わたしが、洋楽に興味を持ち始めた頃には、すでに2人はソロ活動の真っ最中でした。
(ただし、「サイモンとガーファンクル」としてのレコードは、発売が続いていました)
2つのアメリカの歌
さて、「サイモンとガーファンクル」には「アメリカ」(原題:America、1968年)という曲があります。
そして、その曲とは全然曲調が違うのが、ポール・サイモンがソロで発表した「アメリカの歌」(原題:American Tune、1973年)です。
「アメリカ」も「アメリカの歌」も、ポール・サイモンの作詞作曲です。
ポール・サイモンのアメリカに対する心情に何か変化があったのでしょうか。
曲調の違いをわたしなりに考え、両方の曲の訳詞を読みましたが、はっきりとした違いがわかりませんでした。
時代を反映した !?
そうとしか思えませんが、やっぱり考え過ぎかな。
やっぱり癒される曲
わたしの持っている「アメリカの歌」が入っているCD「Live Rhymin'[ Remastered & Expanded]」(2011年)は、ライブバージョンです。
ギター1本での弾き語りがとても印象的です。
カセットテープに録音した当時は、メイフラワー、シップ(船)という単語が聞き取れたので、アメリカの建国に関する歌かと思っていました。
タイトルもそういうイメージを抱かせます。
しかし、訳詞を調べて全く違っていることに驚きました。
でも、歌詞の意味を知った今でも、この曲にはやっぱり癒されます。
音楽の力を感じます。
今でも元気ですよ
動画サイトで、「アメリカの歌」を歌っている最近のポール・サイモンを見ました。
相変わらず、ギターが上手くて、ユーモアがあって、とても元気ですよ。
※ アート・ガーファンクルの記事については、下記リンクをご覧ください。