おめでとう、ロペス選手(プロ野球・横浜DeNA)日米各1000安打達成!~ 外国人選手としては史上初 !!

日米通算2000本安打

2020年10月の記事で、プロ野球・横浜DeNAベイスターズのホセ・ロペス選手が、日米通算2000本安打を達成したことを書いた。

その記事の中で、「あと5本で、日米各1000安打達成となる」ことも書いた。

ホームランで決める

その日がとうとうやってきた。

2020年10月31日、横浜スタジアムで行われた「横浜DeNAベイスターズ 対 阪神タイガース」第22回戦の4回裏、ロペス選手は今季11号となるソロホームランをレフトスタンドへ放った。

打った瞬間、ホームランであることを確信したロペス選手は、ベンチへ向かって、左右の人差し指を1本ずつ突き上げながらジャンプ、喜びを表した。

このホームランによって、ロペス選手は、日本のプロ野球(NPB)通算1000安打を記録。

ロペス選手は、来日前、アメリカのメジャーリーグ(MLB)で通算1005安打を記録しており、この日の安打により、日米各1000安打を達成した。

この記録は、日本人選手では、イチロー選手(NPB 1278安打、MLB 3089安打)、松井まつい秀喜ひでき選手(NPB 1390安打、MLB 1253安打)が記録しているが、外国人選手としては史上初の記録達成である。

試合後のセレモニーで

試合終了後、横浜スタジアムでは、「外国人選手史上初となる MLB1000安打、NPB1000安打 記録達成セレモニー」が行われた。

センター後方にある大型ビジョンには、ジャイアンツ時代のチームメイトだった長野ちょうの選手(現広島東洋カープ)や阿部あべ2軍監督、2019年シーズンまでベイスターズでともにプレーしていた筒香つつごう選手(現タンパベイ・レイズ)やマリナーズ時代のチームメイトだったベルトレ氏(MLB 通算3166安打)、そして、ビスケル氏(同郷のベネズエラ出身、MLB 通算2877安打、ゴールデングラブ賞11回の守備の名手)からのお祝いのビデオ・メッセージが映し出された。

また、遠い祖国(ベネズエラ)で離れて暮らしている家族・親族からのメッセージ映像も流され、見終わった後、ロペス選手が目頭めがしらをぬぐう場面も見られた。

気遣いの人・・・

ロペス選手がベイスターズに移籍してからの6年間、ずっと通訳としてロペス選手と行動を共にしてきた天野あまのしょうさんは、ロペス選手の「気遣きづかい」や「やさしさ」が印象に残っているという。

また、同じ外国人選手に対して、技術面だけでなく、日本のプロ野球のプレースタイルなども合わせてアドバイスする場面も見てきたそうだ。

セレモニーの最後でロペス選手は、スタンドに残っていたファンやベンチにいるチームメイト、そして今まで支えてくれたみんなに感謝の気持ちを述べた。

2021年シーズンについて

2020年11月16日、横浜DeNAベイスターズは、ロペス選手と2021年シーズンの契約を結ばないことを発表した。

これは、来季、ロペス選手がベイスターズでプレーしないことを意味しており、ロペスファンのわたしにとっては大変悲しいニュースとなった。

ロペス選手は、2020年11月4日に国内FA権を取得しており、来シーズンは外国人枠の対象外として日本のプロ野球でプレーすることができる。

ロペス選手の勝負強い打撃、堅実な守備、日本での試合経験などを考えると、来季、日本のプロ野球の他球団でのプレーが見られるかもしれない。

今後のロペス選手の動向に注目していきたいと思う。