ワード(Word)/ 画像(図)の背景を透明にする ー [背景の削除]を使って、国道の路線番号案内標識の背景を透明にする

前回は、ペイントソフトを使って、国道の路線番号案内標識(ワードで図形やテキストボックスを組み合わせて作ったもの)を画像(図)として保存する方法について紹介しました。

 

今回は、画像(図)として保存した国道の路線番号案内標識をワードに挿入し、背景の白い部分を[背景の削除]ボタンから透明にする方法を紹介します。

※ 操作は、Microsoft 365  ワード(Word)で行っています。

画像(図)を挿入する

「画像」を挿入する

「挿入」タブの[画像]から

(1)ワードファイル「地図」を開き、①「挿入」タブ → ②「図」グループ → ③[画像]ボタンをクリック → ④「このデバイス」をクリックして選択する。
<図1>

 

「デスクトップ」から

(2)「図の挿入」ダイアログボックスから①「デスクトップ」をクリックし、②デスクトップに保存している画像ファイル「国道220号線」をダブルクリックして挿入する。
<図2>

 

「図を挿入/貼り付ける形式」を「前面」に

 事前に、「図を挿入/貼り付ける形式」を「前面」に設定しておくと、図の挿入後に、文字列がずれたりしないので便利です。

(3-1-1)設定方法は、①「ファイル」タブ → ②[オプション]をクリック → ③「Word のオプション」ダイアログボックス内の「詳細設定」をクリック → ④「切り取り、コピー、貼り付け」の中にある「図を挿入/貼り付ける形式」の(デフォルト設定で「行内」になっている)下三角ボタンをクリック → ⑤「前面」をクリックして選択します。
<図3-1-1>

(3-1-2)⑥右下にある[OK]ボタンをクリックして、設定を確定します。
<図3-1-2>


(3-2)
また、図の挿入後でも、①「図の形式」タブ → ②「配置」グループ → ③[文字列の折り返し]ボタンをクリック、④「前面」をクリックして選択、図が前面に配置されたら<図3-2-1>、 → ⑤再度、[文字列の折り返し]ボタンをクリック → ⑥一番下にある「規定のレイアウトとして設定」をクリック、設定を確定することができます。<図3-2-2>
<図3-2-1>

 

<図3-2-2>

 

 「文字列の折り返し」が「前面」になっていることを確認したいときは、挿入された画像をクリックして選択後、表示される①[レイアウト オプション]ボタンをクリックします。②「文字列の折り返し」を見ると、「前面」に設定されていることがわかります。
<図3-3>

 

 図形テキストボックス(ワードアートを含む)は、「文字列の折り返し」のデフォルト設定が「前面」になっています。

 

画像(図)の背景を透明にする

画面を拡大する

「表示」タブから

(4-1)①「表示」タブ → ②「ズーム」グループ → ③[ズーム]ボタンをクリックする。
<図4-1>


(4-2)
④(ズームの倍率)「200%」のラジオボタンをクリック → ⑤[OK]ボタンをクリックして、ワード画面を拡大する。
<図4-2>

 画面を拡大した方が、背景の削除の操作がしやすいと考え、このように拡大しています。細部の操作をするときは、ワード画面右下部にあるズームスライダーを使って、さらに拡大して操作をしています。ここでは、200%のまま、操作を進めます。

 

背景を削除する

[背景の削除]ボタンをクリック

(5-1)①「図の形式」タブ → ②「調整」グループ → ③[背景の削除]ボタンをクリックする。
<図5-1>


(5-2)
④削除される部分が「マゼンタ」(ここでは、ピンクの領域 とよびます)で表示される。
<図5-2>


(5-3)⑤
「設定し直す」グループ → ⑥[保持する領域としてマーク]ボタンをクリックする。
<図5-3>


(5-4)
⑦画像(図)の中にマウスポインター(以下、ポインターとよびます)を入れると、ポインターが鉛筆の形(ここでは、「鉛筆」とよびます)に変わる。
<図5-4>


(5-5)
「鉛筆」をドラッグ(マウス左ボタンを押したまま移動)または、クリックする。⑨「鉛筆」の軌跡が緑色の線で表示される。
<図5-5>


(5-6)
マウス左ボタンを離して、ドラッグをやめると、ピンクの領域が減り、もとの色(標識の色)に変わってくる。この作業を繰り返し行う。
<図5-6>


(5-7)
はみ出した部分は、⑪[削除する領域としてマーク]ボタンをクリック、⑫「鉛筆」をドラッグまたは、クリックして削除する。この場合は、⑬「鉛筆」の軌跡が赤色の線で表示され、⑭マウス左ボタンを離すと、ピンクの領域になる。
<図5-7>

 「保持」も「削除」も、細かい部分はドラッグではなく、「鉛筆」で点を打つようにクリックするといいです。

 

[変更を保持]ボタンをクリック

(6-1)保持と削除の「鉛筆」を使い分けながら、画像(図)の背景(周り)がピンクの領域になったら、①「閉じる」グループ → ②[変更を保持]ボタンをクリックする。
<図6-1>


(6-2)
③ピンクの領域が削除され、画像(図)の背景が透明になる。
<図6-2>

 [変更を保持]ボタンをクリックした後、気になる部分があれば、再度(5-1)の[背景の削除]ボタンをクリックすると、操作を続けることができます。

 

画像(図)を縮小して配置する

画像を縮小する

サイズ変更ハンドルを使って

(7)全体の画面表示を(4-1)(4-2)の要領で、100%に戻した後、①画像をクリックして選択 → ②画像の右斜め下にある「サイズ変更ハンドル」にポインタ―をのせる → ③ポインターの形が「白抜きの斜め矢印」(斜め拡大/縮小)に変わる。
<図7>

 

縦横比を維持しながら縮小する

(8-1)[Shift](シフト)キーを押しながら、「白抜きの斜め矢印」を左斜め上へドラッグする。②ドラッグを始めると、ポインターが「領域を選択する十字ポインター」(ここでは、「十字ポインター」とよびます)に変わる。
<図8-1>

※[Shift](シフト)キーを押すと、縦横比を維持しながらサイズの変更ができます。


(8-2)
③マウスの左ボタンを離すと、画像の縮小が終わる
<図8-2>

 

国道の上に配置する

画像を選択する

(9-1)①画像にポインターをのせる → ②ポインターの形が、「上下左右矢印のついた白抜き矢印」(ここでは、「選択ポインター」とよびます)に変わる。
<図9-1>


(9-2)
③クリックして選択する。(画像の周りに枠線サイズ変更ハンドル角度変更ハンドルが表示される)
<図9-2>

 

画像を移動させる

(10-1)①画像を国道の上にドラッグして移動させる。②移動中はポインターの形が、「上下左右矢印」(ここでは、「移動ポインター」とよびます)に変わる。
<図10-1>


(10-2)
③任意の位置で、マウス左ボタンを離す。大きさの調整が必要な場合は、(8-1)(8-2)と同じ操作を行い、サイズの拡大または、縮小をする。
<図10-2>

 

※ 画像を保存する場合は

(11-1)背景を透明にした画像(図)を保存する場合は、①画像を右クリックします → ②表示されたメニューから、「図として保存」をクリックします。
<図11-1>


(11-2)
「図として保存」ダイアログボックスで、ファイルの保存場所として、③デスクトップをクリックします → ④ファイル名を入力します → ⑤ファイルの種類を「PNG」にして、右下の[保存]ボタンをクリックします。
<図11-2>


(11-3)
デスクトップに「国道220号線背景透明」の画像が保存されます。
<図11-3>

 ここでは、保存場所を「デスクトップ」に、また、背景を透明のまま保存できるようファイルの種類を「PNG 画像」にしています。

 

今回は、画像(図)として保存した国道の路線番号案内標識をワードに挿入し、背景の白い部分を[背景の削除]ボタンから透明にする方法を紹介しました。