「名誉王座」誕生か、「８冠全冠制覇」達成か、で注目された 第71期 将棋王座戦 五番勝負第４局が、2023年10月11日に行われ、挑戦者 の藤井聡太竜王・名人が永瀬拓矢王座に勝ち、「王座」を獲得。将棋界の８大タイトルを独占する大偉業を成し遂げた。

永瀬拓矢２冠（叡王・王座）に豊島竜王が挑戦した第５期叡王戦７番勝負は、持将棋２局を含みながらフルセットまでもつれ、決着局がなんと第９局。この９局に、千日手になった１局を加えると、合計10局、総手数1,418手にもおよぶ大熱戦のタイトル戦となった。

2020年第78期名人戦７番勝負は、挑戦者・渡辺明２冠（棋王・王将）が豊島将之名人を４勝２敗で破り、新名人となった。タイトル戦の常連で、永世竜王・永世棋王の資格も保持している渡辺２冠にとって、初めて挑戦した名人戦での見事な名人位獲得であった。