菊池雄星投手、12年越しの夢を実現!

菊池雄星投手、メジャーへ

ポスティングシステムで、埼玉西武ライオンズから大リーグシアトル・マリナーズへの移籍が決まった菊池雄星(きくち・ゆうせい)投手が、現地での正式契約を終え、1月6日に帰国した。

高卒即メジャーを断念

菊池投手は、高校1年のときから、高卒即メジャー入りを目指していた。

しかし、それを断念。

高校3年秋の2009年ドラフトで、6球団が競合する中、ライオンズが1位指名し、日本のプロ野球に入団した経緯がある。

ライオンズの大きさ

菊池投手は、日本のプロ野球(NPB)に9年間在籍したので、高校3年間を加えると、12年ごしの夢を実現させたことになる。

菊池投手といえば、ライオンズのエースとして、2018年シーズン、チームを10年ぶりのリーグ優勝に導いた一人。

そんな選手を手放すことは、チームとして容易なことではなかったはずだ。

松坂大輔投手に続き、菊池投手の夢も実現させたライオンズ。

球団の考えや各界からの評価はどうあれ、選手の夢の実現という一点から見れば、「ライオンズは本当に大きな球団だ」と、わたしは思う。

日本のプロ野球を魅力的な存在に

「選手一人ひとりの夢を大切にする日本のプロ野球」というイメージは、将来、日本のプロ野球選手やメジャーリーグの選手になりたいと思っている子どもたちへも浸透していくことだろう。

そして、そのイメージがファンの間に定着することが、「日本のプロ野球の存在を大きくし、さらに魅力的なものに変えていく」とわたしは思っている。

報道の角度を少し変えて

さて、菊池投手が登板した試合のことは、日本ではどのように報道されるのであろうか。

常套句じょうとうくとなった「チームの勝利に貢献したか、否か」という視点から報道されるのだろうか。

わたしは、もっと別の角度からの報道があってもいいのではないかと思う。

自分の存在をアピール

「メジャーリーグのファンに、どれだけ印象に残るような投球を見せることができたか、大げさに言えば、どれだけファンに愛されるような投球ができたか」という視点からの報道だ。

そんな報道があると、チームの勝敗だけに一喜一憂するのではなく、自信を持って、自分の存在をアピールするようなパフォーマンスができるのではないかと思う。

思わずときめいてしまう投球

登板するすべての試合で、「勝利に貢献する」必要はない。

表現が抽象的でわかりづらいが、野球を愛するファンが、思わずときめいてしまうような投球を見せてほしいと思う。

新天地での菊池投手のプレーが楽しみだ。